バニー服の魅力を語る

 うさぎハウスの活動をしていたとき、バニーの「素晴らしさ」を広めたかったんだけど、では、いったい「何」が素晴らしいのか、そこを今まで分りやすく表現していることが少なかったのでは…?と、最近、気づきました。

 以前は上手に説明できなかったのですが、今なら、単純に説明できます。バニー服を着ると、本来の自分よりスタイルが良く見える。だから、楽しく変身できる。これが、着る側である女性の私から見た、究極的なバニーの魅力です☆

 決して、スタイルが良いというわけではない普通の女性が、バニー衣装の「魔法」を借りてナイスバディに見えたり、可愛く見えたり、自分でもちょっとびっくりするぐらいに大胆に変身してしまう。鏡の前のバニー姿の自分を見て、あるいは写真に撮られたバニー姿の自分を見て、その変身ぶりに、思わず嬉しくなってしまう。そんな効果のあるバニー衣装の魅力に取り付かれた因幡は、その「嬉しさ」や「楽しさ」を、もっと実感したり、あるいは他の誰かに伝えたりしたかったんだと思います。

 もし、私が服に苦労しないようなスタイルの持ち主だったとしたら、たぶん、バニーを着てもさほど感動できなかったかも知れない。だけど、幸か不幸か、バニーをし始めた頃の私は、決して他人に自慢できるような体型ではなかった。そんな自分でも、バニー衣装の「魔法効果」で、着るとナイスバディに変身できたんです! そのことが、実は、私がバニーにハマる重要な点でした。

 お世辞にも痩せているとは言えない私は、当然ながら自分の水着姿やレオタード姿なんて、鏡でみてもがっかりで写真を撮られるのも納得いかなかったわけですが…。水着類と外見はなんとなく似ているけど構造が全く違う「仕立ての良いバニー衣装」を着てみたら、なんと着映えが違うんです。水着姿の自分より、(体重換算で3〜5kg分ぐらいは?)スタイルが良く見えてしまう☆ 鏡を見て、自分でびっくり!というやつです。
 その「別人」(別うさぎ?)姿で人前に出ると、今まで滅多に言われたこともなかった「スタイルが良い」とかいう言葉で(誤解してもらって)褒められたりもします。自分でも他の服より体型が良く見えて、しかも周囲の反応も変わる。このマジックを発見したときの喜びときたら…もう!(笑)
 おそらく、私がバニー服にハマった原因は、「変身効果」だったのです。でも、うさぎハウスをやり始めた初期は、そのことをきちんと自覚できていなかった。バニーって何だか凄いけど、何が凄いかは自分でも掴めていない、そんな感じのまま、突っ走っていたんですねぇ…(^^;)。当然、「バニー服を着ると、どうしてスタイル良くみえるのか?」とかも、深くは考えてなかったです。

 今ならば、バニー服の魔法効果がどういうからくりで発生するか、具体的に言うことができます☆

 バニー服は、水着よりは固めの作りになっています。具体的には、裏地とかパットとかボーンとかがあって(裏地はない品もあります)、後ろのファスナーで締めて着ます。だから、コルセットとか補正下着に近い締め上げ感があるんですよ☆ 因幡のように、ぷにぷに系の場合、柔らかくて余分なお肉を内側にぐいぐい締め付けてくれたので、特に横方向の補正効果が絶大だったわけですね!
 また、ヒールを履くから、身長が稼げて足が長く見える。ハイレグだから、相対的に胴が短く足が長く見える。耳があるから、ここでも身長が稼げて、頭身が上がる。全身が大きくなれば、相対的に小顔に見える。さらに、網タイツは目の錯覚で足が細く見える。胸には大きいパットが入っていて、バストにそれほどボリュームが無い人でも、けっこうごまかしがきく…。バニー服は、女性の体型を良く見せる秘密がいっぱいだったのです!

 さて、ここまで読めばお分りでしょう。少なくても私にとっては(あるいは同じようにバニーで体型補正効果を実感した人にとっては)、「魔法効果」があってこそのバニー服。仮装用品として安く売られているようなぺらぺらのバニー服では補正効果がないし、そういうものを着ても水着のときと同じような(自分にとって納得いかない)体型にしか見えないので、当然、(いわゆる)安物は魅力的なバニー服ではありませんでした。補正効果のあるものが、高くても魅力的だったわけです。
 良いバニー服は、スタイルが良く見える。そのことに気づいてしまってからは、「バニーをしてみたいとは思うけど、体型に自信がなくて…」とためらっている女性には、多少強引にでも自分の手持ちのバニー服を試着させ、効果を実感していだたく(笑)のが、ライフワークとなりました。他の女性がバニー服を着ることによって(私服や水着の時より)可愛く魅力的に変身するのを目の当たりにすると、薦めた自分も嬉しくなります。着た女性も、すごく驚いたり喜んだりしてくれて、お互い「バニーって、いいねぇ☆」って、その体験を共有することが出来ました。
 逆に、バニーしてみたかったけど、最初に着たバニー服の質がたまたま悪かったせいで体型に合わず、「自分には似合わない」「やっぱりスタイルが悪いと無理」って思い込んでしまっていた人がいるとしたら、とても残念でした。

 でも、そのうち、重大なことに気づきます。もともとスタイルの良い人の中には、体型補正効果のない水着のような(骨とかパットとか入っていない、悪い言い方をすれば安っぽい)バニーもどきの服でも、上手に着こなしてしまえる場合があるんです。つまり、バニーの魔法効果を借りなくても素でスタイルが良くて「衣装を選ばない」人もいる、ということですね☆
 構造がしっかりしているバニー服ならボディラインを整えてくれるから、体型に自信がない人でも安心してバニれる。その部分に魅力を感じているのが因幡(やその周囲にその頃いたバニー友達)だけど、一方では、そんな魔法を必要としない女性もいる。
 また、自分としては、バニー服は可愛いデザインだし、しかも着ると自分も素敵に変化できるからそれが楽しくてバニっているけど、一方では「こんな格好、本当は嫌だけど、時給がいいから」「特に、バニーが好きなわけではないけど、仕事だから」と割り切ってバニーしているだけの女性もいる…。
 バニーガールでも、色々あって、着る側の女性は皆同じ気持ちでバニっているわけではない。そういうあたりにギャップみたいなものを感じはじめたところに、さらに、周囲の自称バニー好きな男性達の言動も気になりだします。
 ぶっちゃけ、見る側としては、衣装の構造の話とか変身効果なんてどうでもよくって、結果として見栄えが麗しい女性がバニー姿をしていれば何でもOKみたいなんです。着る女性が、どういう努力のもとでバニーをしたかとか、衣装の構造や出来栄えが優れているからこそ体型補正効果が出たとか、どれだけ着る側の女性がバニー姿に憧れて自発的にバニっているかとかは、見る側にとっては興味の対象ではない…(まぁ、そりゃそうですよね(^^;))。
 見る側と着る側とでは、どうしてもすれ違いがあるし(多分、男女の溝に近いようなものですから)、そこは感覚的に埋まりそうにない。着る側(バニーになる側)の女性達の気持ちだって、皆同じというわけではない。趣味で着る女性の中にも、「彼氏のためのセクシープレイ用」「一回借りて着れれば、それで十分」「せっかくだから、しっかりした衣装で納得いくコスプレを」「自分への投資で、奮発」といった具合に、目的はいろいろあって、温度差が出ます。そういった「同床異夢」をうまくまとめられないまま、うさぎハウスの活動の後半では、未消化が積もっていったのでしょう。

 団体としてまとめようとか、バニー好きというものを一律に論じようとするから、おかしくなっていたのだと思います。だから、これからは「因幡にとってバニーとは何だったのか」ということを、いちばん大事にして、そのことを中心にして書いていきたいと思います。

 一般論とはズレているとは承知の上で、あえて言います。因幡にとっては「スタイルが良いからバニーができる」のではなく、「バニー服を着れば、スタイルが良くみえる」です。自分の体型に向いた、良い構造のバニー服を着ることで、少なくても裸のときよりはスタイル良く見えちゃう、そんな「魔法」がバニー服にはあります☆
 今後は、手品の種明かしをするように、バニー服の魔法の手の内公開もしていけたら、きっと、本当は着てみたいけどまだちょっとためらっている女性にとって、福音になるかな〜とか思いました。